TOP PAGE     中国によるチベット侵略・チベット人への人権侵害

 

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INTRODUCTION

先日、ある高校生たちと話している時、聖火リレーのことが話題になりました。

「ダライラマって過激派みたいな人?」「ダライラマが主導者となってチベットで暴動を起こしたり、聖火を消したりしているの?」

そうたずねられた私は、彼らが余りにもチベットの現実について知らないことに愕然としつつ、チベットの実情について説明しました。

有名私立高校に通う彼らは、学校ではチベットの実際について教えられていないといいます。

私は日本の教育や報道への危機感を抱きつつ、少しでもチベットの実情について、多くの人に知ってもらうため、このサイトを作ることにしました。

 

中国によるチベット侵略

チベットは第二次世界大戦後の1950年に中国軍により侵略された。中国軍はチベット人の大量虐殺を行い、大規模の破壊活動を行った。侵略後、チベットは中国の領土の一部(チベット自治区)とされた。

1955年〜1959年において、チベット人は中国による併合に抵抗して蜂起した(チベット動乱)。しかし中国政府はこれを武力により徹底的に弾圧した。1959年3月10日にラサで発生した民族蜂起が弾圧された際には、わずか3日の間に10,000〜15,000人のチベット人が殺された。人民解放軍チベット軍区政治委員会による1960年の秘密文書によれば、1959年3月〜1960年10月の1年半において、中央チベットだけで87,000人のチベット人が殺された。

この時、十数万人のチベット民族が難民となった。 またダライ・ラマ(*)を長としていたチベット政府(ガンデンポタン)も国外への亡命を余儀なくされ、インドのダラムサラ(Dharamsala)を本拠地としてチベット亡命政府を樹立し、十数万人のチベット難民を代表することとなった。

 

*ダライ・ラマとはチベット仏教の最高指導者(法王)のことで、宗教的・政治的・社会的指導者としての役割を果たしている。現在はダライ・ラマ14世が最高指導者を務めている。

なおダライ・ラマ14世は1989年にノーベル平和賞を受賞している。

 

 

中国共産党政権によるチベット人に対する迫害・人権侵害

 

中国の統治下において、チベット人への迫害や人権侵害は熾烈を極め、現在もその状況は変わっていない。

チベット亡命政府によると今まで120万人のチベット人が中国軍により殺害され、これは現在のチベット人の人口の5分の1にあたるという。

 

チベットでは自治・自立を求める主張など中国共産主義イデオロギーに反するような表現行為を行うと年齢に関わらず、逮捕される。チベット国旗に似たものを所持するだけで、7年間投獄される。単にダライ・ラマの写真を所持することすら禁止されている。

逮捕されると、拷問禁止条約に違反する様々な拷問が日常的に行われ、死に至る場合も多い。逮捕後、そのまま失踪を余儀なくされるケースも続出している。

ダライ・ラマに次ぐ地位にあるパンチェン・ラマ11世(*)も、6歳の若さで1995年に強制連行されて以来、行方不明のままである。

 

*パンチェン・ラマ

(パンチェン・ラマとは、チベットの文化と宗教、政治において、ダライ・ラマ法王に次ぐ地位にある僧のこと。1995年5月14日、ダライ・ラマは、6歳のゲドゥン・チューキ・ニマ少年をパンチェン・ラマ11世として認め、発表した。しかし、パンチェン・ラマ11世はすぐさま中国政府当局によって有罪宣告され、中国政府当局によって誘拐されて、世界最年少の政治犯として収監された。その後、パンチェン・ラマの所在はわからなかったが、1996年6月、所在不明としてきた中国側がようやく拘留していることを認めた。なおゲドゥン・チューキ・ニマ少年の家族も行方不明となった。

 

女性は、不妊手術(子宮内に装置を埋め込まれる)・避妊・中絶手術・人口流産を強要され、施術により死亡した者も確認されている。

 

植民地政策

中国はチベットの自治を主張する人間を殺害・弾圧し、投獄するだけでなく、チベットに対し中国人の移住を推し進めている。現在チベットではチベット人600万人に対し、中国人は750万人となり、チベット人のほうが少ない。

チベット内でのチベット人差別は激しく、チベット自治区に住むチベット人の多くは貧困線以下の生活を強いられ、子供たちには栄養不良が蔓延している。中国は従来、チベットで教育機関としての役割を担っていた寺院を破壊し、代わりに学校を設立したが、チベット人に対しては粗末な教育しか与えられず、設備の充実した教育施設の大部分は中国人移民が使用している(例えばチベット大学における、中国人学生、および教員の総数は、人口比をはるかに上回っている)。

 

*チベットの人権問題については是非、ダライ・ラマ法王日本代表事務所HPの「チベットを知るために」(その中でも特に人権問題の項)を読んでください。中国政府が、古代から続いてきたチベットの文化を潰し、反抗する人々を迫害し、力づくでチベットを中国に同化させようしていることがよく伝わって来ます。

 

現在のチベットの状況(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所HP)

http://www.tibethouse.jp/situation/index.html